─ 第三階層 PMC専用実験室 ─
[休憩も入れず、延々とPMC判別方法についての研究を続ける。
思いつく限りの方法を試したが、一向に解決の糸口が見えずに居た]
ちっ、これもダメか。
……こんな時、あいつに相談出来りゃあな───。
[行き詰って思い起こしたのはアンドロイドの、否、その元となった研究者の顔。
互いの研究が行き詰ると、愚痴の言い合いのように話をし、そこから解決の糸口を見つけたりもしたものだった。
そんな間柄にあったため、彼を基にしたアンドロイドを作ると言う話になった時、自ら志願してその製作に関わったのである。
ヒトの手でヒトを作ることに対しての興味があまり無かったのに、だ。
結果、出来たアンドロイドに対して落胆したのは言うまでもない。
無理をして最高の生体素材を使ったにも関わらず、中身が自分の期待したものにはならなかったのだから]