― 図書室→ ―……ねー、悪いけどさ、エルザ姉さん。アタシもーすぐ二十歳だよ?[男性陣がいなくなった後、決まり悪そうに言う。二度ほど撫でられた事に対してだ。別に嫌という訳ではないのだけれど。言いながら借りて行く本の題名をメモして、机の上に置いておく。折り合いが悪い相手だが、一応毎回欠かさずやっている事だ]……ま、いいや。本選んだし、そろそろ出るよ。姉さんは?[此処に残るか、共に出るか。相手がどう答えたにせよ、それから自身は本を抱え直し、言った通りに図書室を後にした]