―― 集会場前 ――[顔を顰め、両手で袋を持ちながら こつ、こつ、と一歩ずつ確実に歩む。 袋のせいで上手く足元が見えないからだ。] ごめんね、おまたせー…[ナターシャの元へと戻れば よろり、と地面に袋を置いて] これ、何なの。 ……何で私の、こんな大きいの。[思わず愚痴ってしまった。 だって其れは、どうみても似つかわしくない大きさ。 自分の頭より僅かに大きいほどの、袋だったから。]