─河エリア─
[上行ってみっかー、と滝の上に続く道を歩き始める。その途中、これまでずっと拗ねていたファンカンが竹筒の端から顔を覗かせた]
んぉ、ファンカン出で来たんがぁ。
良い河流れでらっぺよー。
[先に自分が何をしたかなんて遠く彼方。ようやく顔を覗かせたファンカンに笑いかけてそんなことを言った。背中のティティエンは溜息をついている]
『…時にリー。貴様、この先を行けばどこに出るか分かっているのであるか?』
いんや、さっぱり。
[きっぱり言ってまた笑う。それにまたティティエンは溜息をつくのだった。ファンカンも、きゅ、と呆れた鳴き声を上げている]