別に私は気付かれずとも寂しくなど無いが、仮にも対の者が愚鈍だと思うと寂しい気持ちになる。[指先に、小さな氷の欠片を作ってダーヴィッド向けて弾いた。*]そうだな、オトフリート。この場へ居ない者にも何れ会うだろう、Kirschbaumへ…いや、影輝王のもとへ…いや、兎も角向かうとするか…。私も、それに関してはそいつに賛成だ。不調のあるものも、影輝王のもとならば幾らか平穏だろう。