─ エントランス ─
[三階から一階まで降りていったのは、『仲間』からのコエ>>20に呼ばれて。
エントランスへと足を向ければ、彼女の足元に広がる赤い水溜りと。
それを広げる二人の男の姿が目に入った]
メーフィエ。
…大丈夫、でしたか。
[キリルが散らせた赤を正面から受けたせいで、右肩の傷も目立たぬ程の赤に染まりながら、近付き。
問う声は『仲間』を気遣うものであり、「彼女」を気遣うものでもあった。
ぱしゃり、自分の靴も赤に染めると足元に膝をついて二人の男の顔を覗いて]
……サーシャさんも、ジラントさんも。
もう、死んでいる。