― 黒珊瑚亭食堂 ―[緩く、首を傾ぐ。彼女が『色』を見極める者であると認識していない薬師は上手く意味合いを繋げられず]……そうか。確かに、秘密とされていたものを暴くは秘密を抱えて居た者には痛かろう。[語る声は小さく、今にも空気に解けそうに>>168。其の内容を一度は肯定した上で]だが、其れにも限度と云うものがあろう。些か此れは、遣り過ぎだ。[伸びる荊のひとつを掬い上げようと。魂である此の手を傷付ける事などは無かろうが]