……まぁ、あんまり一人で動くな。
[瑠衣の頭に軽く手を置いた。
胸中は何となく察せて。
その原因を主に作り上げた身としては、少し申し訳なく。
とはいえ、元気付ける事が言える程、器用な性格ではなかった。
無言で手を離すと、聖の声に。]
…さぁな。
もしかしたら、人狼に見せかけた人の手の可能性、はなくはない。
[細かく遺体を調べたわけではないので、断定できないが。
私的にできなくはない、とは踏んでいた。
言えば聖はまた眉を潜めるだろうか。
自分でもあまり、思い出したくはない所だが。]
…だとしても、いいや、だからこそか。
何考えて人殺してるとか、俺にはさっぱり分からんが。
[誰が何を言っても慰めにもならないと、言う聖の様子は、何か思う所でもあるのかと眺めてはいたが。]