[エルゼリートに腕を引かれて、抗うことはなく距離が取れる。視線はそれでもライヒアルトとゼルギアスを向いていて]……いきなり、ゼルギアスが?[言葉が耳に入る。――二人目?違う。ゼルギアスの言葉の内容は、嫌というほどわかるのに、既に知っている情報が混乱させる。つい、エルゼリートの方へと、混乱したそのままの目を向けた]