[落ち着きを取り戻したミハエルに娘は安堵を覚えた。後からやって来たらしきライヒアルトに気が付くと、緩く笑ってまた少年へ視線を移した。]
ン―――…すっきりしたかい?
[翡翠の眸を覗き込みながら様子を伺う。
大丈夫そうなら、にっこり笑んで。]
みっともなくなんてないよ
教えて呉れて嬉しかったのだよ
[年相応の口調になった事に気が付くと、矢張り背伸びをしていたのだろうと知れた。休むという言葉には了解し、見送る心算で。]
今日は疲れたのだろうしね
ゆっくり休んで、また明日元気な顔を見せて欲しいよ