―翌朝/二階・客室―
[慣れぬ寝台でもしっかり眠れるのは、性格と言うよりは普段の旅の多い生活のせいだろう。
移動の疲れと、普段会わない人々に会ったという気疲れは、男を程よい眠りへと誘い
それが、唐突に破られた>>175のは、まだ早朝とも言える時間だった]
……何があったんです、こんな早い時間に…
[もそりと起き上がり、声の主を確認しようと窓から外を見て……]
――…え?
[屋敷を取り巻く氷の堤、それがひときわ大きく成長しているのがわかる。
そして]
は?って、え?ちょっとあれ、どういうことです?
[視線をめぐらせた先、その場にあるはずの橋が壊れ、代わりに見えるのは氷の白。
見えているのに答を探すのは、その状況をにわかに受け入れられなかったせいだ。**]