― 広間 ―
[執事>>178が一瞬だけみせた意外そうな空気に気づき。
ちらりと眠っている少女に視線を向けた。
何も聞かぬままお茶を用意する執事が、テーブルに湯気の立つカップをおいていくのを見る]
あァ、あんがとさん。
[めったに頼まないけれど、ここの使用人の腕は信用している。
ふわりと香る、お茶の香りを楽しむような柄ではないが、美味しいものは美味しいと分かる。
とはいえそれを口に出して賞めることはせずに、ただ口をつけるだけだった。
メイドが執事に声をかけるのは聞こえていたが、視線を向けることはせず。
他に広間にいる客に話しかけられるのなら応えただろう]