[カレンのベッドの近く、椅子に座って膝を組む。引き伸ばされた時間に、つい微睡みかけては眼を覚まし。
消えていない存在に安堵しては、外を見る。
不意に、アヤメの名を呼ぶ声が聞こえ、振り向く。
焦点は明らかに合っておらず、喋ることもあやふやで。
けれど――…、指先の白は、あまりに真摯で]
…いいんだよ。今は、まだ寝てな?
[穏やかにその視界を手で塞ぎ、カレンがまた眠りに落ちるまでは、そのまま。
その後にカレンやアヤメ、ラスが施療院に訪れればロビーに出て、得た情報を教えて欲しいと頼み込む。
話が一段落つけば、またカレンのいる部屋へ戻り、寝ずの番を]