― 広間 ―それは否定できない。[視線はずれたままクレメンスに軽く頷く]可能性か。可能性は、一つずつ潰していくしかない。幻燈歌も御伽噺も、支える力を万能とは言ってないはず。[ベアトリーチェに向き直る。触れた方が分かりやすい。動物達ではそうだった。近づくために一歩足を踏み出そうとした]