─ 花壇へ向かう前 ─
……ったく。
[てきと〜な雰囲気で流すグレン>>164の背に向ける視線は、じとん、としていた、が。
こんな風に子供っぽい所を晒すのは、この場にいる二人に対してくらいのもの。
色々と変わった環境に馴れずにいた頃、自然に接してくれた彼らに抱く信は強い]
ん……そう?
あ、水仕事の後は、ちゃんと手を労わらないとダメだよ?
[後は一人で、というネリーに軽い口調でこんな言葉を投げて。
花壇に行こうとした所に向けられた言葉に、踏み出した足は止まった]
ああ、構わないよ。
必要な時は、いつでも言って。
[花を、という申し出に、にこりと笑ってこう返す。
必要なものを、というグレンの言葉にも、うん、と頷いて。
一度、空を見上げてから、花壇へと向かった]