―翌朝・個室―[夜中は落ち着かずに、深く眠りにはいることはできなかった。時折じっと窓の外を見たり、また目をつぶったりと……、おかげで寝坊をすることはなかったが、朝は少しばかりぼーっとしていて、余計にドジ起こしそうな様子に見えただろうか]んーー…[一度伸びをしてから、軽く身支度を整えると部屋を出た。廊下でライヒアルトと少女の話す声が聞こえる]おはようございます、ライヒアルトさん。ベアトリーチェちゃん。[微笑みかけてからもれかけた欠伸に口元を手で抑えるとすぐに噛み殺した]