[咳き込んで薬品庫に向かうハインリヒをゆっくりした動作で見やる。ざらついた声で、でも明るく振舞うゲルダを心配そうに左眉だけひそめて]
だいじょぶですよ、すぐ、治ります。
治った人がいるんですから。
だから、無理はしないで。
[ゲルダの肩をぽんと励ますように左手で触れた。
ブリジットへと向き直り]
……エグランティーエさんも。
どうかお気をつけてくださいね。ありがとおございます。
[さっきから何度も心配してくれたことに、ぺこりと一礼]
[そうして、カルメンたちの後を追って衣裳部屋へと向かった**]