─ 談話室 ─[準備整えやって来た談話室にあったのは、どこか張り詰めた空気。空気は暖かいのに、どこかひやりとしたものを感じさせるそれに自然、眉が寄る]……なに……か?[あったのか、と。誰に問うでなく、小さく呟く。天鵞絨はぐるりと室内を見回し、アーベルの肩に留まる蒼に目を留めて。こきゅ、と首傾ぐある意味では暢気な様子に、ほっとしたように小さく息を吐いた]