─ 第二別館・演習場 ─
…へ? 卒業生?
[端折られた肩書きは耳に入れるものの、その後に続いた言葉が驚きを齎して。
呆気にとられた表情が浮かぶ。
年上なのかよ!とか、タメ語で話しちまった!とか、色々ショックが駆け抜けたわけだが、それは相手が紡いだ呪>>181により一旦奥底へと仕舞われた]
ッ…!
我らが主、猛き武神よ。
その御力の片鱗、我に貸し与え賜え!
[風の刃が向かう中、宣を呪とし、ロングスピアに魔化を施す。
ロングスピアに絡みついた清き力を以て風を打ち消さんと、得物を右から左へと真一文字に薙いだ。
力の一部を前面に放出した後、相手を自らの間合いに入れるべく数歩前方へ。
減じ切れなかった風の刃が胴へ届く中、痛みを堪えて左に流したロングスピアの切先を相手の右下から左上へと滑らせた]