─ 前日 ─
えぇ、そうなさい。
アタシこれでも本職なんだからね、観客が居るならちゃんとした演奏を見せたいもの。
[>>11縮こまるエルザに対してこちらは変わらぬ笑みを返し。
頭を振ると共に否定の言葉が返れば、なら良し、と大きく頷いた。
肌の確認する所とかは楽しげに目を細めたりもしていたが]
あら、小父様も一緒にお出かけなの。
エルザならもう任せて大丈夫だって思われたのね。
[>>12照れ臭そうな彼女に、ころころと笑う。
仕草や言葉遣いは女のそれだが、声は作っていないからはっきりとした男のもの。
ヴィアさんはヴィアさんだからという認識の相手だと知っているから気楽に話していたが、荒れ始めた空に気付いた所で会話は途絶えた。
外に向けた視線はすぐに二人に戻すと、>>10レナーテと名乗った人物が不意に表情を消したのを丁度目の当たりにして]