─ 村の通り ─
うん。
でも、見に行きたかったから。
[そう言って、口許に微笑を浮かべたまま一度瞳を閉じる。
手当てを>>186と言われると、ゆっくりと瞼を持ち上げながら、ゆるりと首を横に振った]
このくらいなら、大丈夫。
痛みもほとんど無いし、ね。
[強がりでも何でもなく、そう思ったがために紡いだ言葉。
再度手当てを勧められたとしても、僕は平気と言ってその場を収めようとした]
二人は、家に帰るところ?
[問いはアーベルが持つ荷物を見ながら紡がれる。
買い物帰りだろうから、と判じての言葉だった]