─ 黒珊瑚亭・食堂 ─……うん。[肯定の言葉>>176に、こどもはこくん、とひとつ頷く。自分も痛かったし、周りも痛かったのだろう、とは。自らに死を齎したものの最後の瞳に思ったこと]……ふぇ。でも……。[野荊を掬い上げながらの言葉に、こどもが浮かべるのは困惑。蔦の柔らかい棘は傷をつける事はしない。野荊の蔦を作り出しているのは、呪縛だけでなく。こどもの内に閉じこもった、娘の意識もあったから]