─ユリアン宅 室内─
[ゲルダの言葉にいまだ動揺はしているものの、ゆっくりお茶を飲むことで徐々に落ち着いて。
ユリアンやゼルも自分と同じように感じているのを見て、自分だけじゃなかったと少なからずほっとした。
一旦部屋から出ていって戻ってきたユリアンから声をかけられて、一瞬きょとんとしたもののすぐに自分が頼んだものを思い出し、あぁ、と。]
うん、悪いね。
ありがと。
[包みを受け取ると、ゼルが睨みをきかせているのに気付いてくすくす笑いながら自分も中を確かめて頷き。]
うん、たしかに。
お代は今度持ってくるね。
これの乾燥したヤツもらいに来るときにで良いかな?
[ゲルダからまずいと言われた茸を一つ手にとって、首をかしげ、ユリアンの返答がなんであれ、解った、と返しただろう。]