[アリョールがこちらへと歩いてくる。その、彼女の言葉に眉を寄せた。告げられる知らない名前。けれど、その後の言葉に人狼が誰だかわかった] ……次は私を食べるの――。[すぐにアナスタシアとイヴァンの部屋を思い出し、肩が震える。一度ベルナルトの置かれた身体が目に入って、それから駆けだした。広間を抜けて、それから階上へ。追ってくる手があればナイフを翳して。部屋まで辿り着くと、鍵を閉める]