―― 第二階層スタッフルーム前、サボタージュ回線 ――
[存在は知ってはいてもあまり好きじゃなかった回線。
だってその中にマシな相手がいないんだもの]
――ねぇ、聞いて。
やっぱり第四階層はどこも危険みたい。嘘ばっかり
『本当はこんなクソ腐ってる武器じゃなくてちゃんとした装備があるんだってさ。そういう人を配置したほうがいいんだって』
『―― なんだって、それじゃ俺らはエイリアンの餌に差し出されてるみたいだ』
『そうなのかもよ』
『エイリアンはヒトにも擬態とやらをするんだとさ』
『あぁ、あのゾンビ野郎が人間殺せっつってたな』
『――じゃあさ、一番乗っ取られてる可能性が高いのって研究員なんじゃない? だって、一番近くでいじくってたんでしょ。逃げられたとか大嘘で、実は真っ先にくわれたんじゃねーの?』