[持ち上げかけた腕が、しかし小さく痙攣して地に落ちる。 落ちる花のなかただ横たわり]……司が地水火風森羅万象に属するものであれば我ら憑魔はお前たち、ひとに、ひとのこころに属するものきっと我らはそもそも分たれるべきものではなくひとの持つ幾つかの側面の、不意に分かれてしまったもの。誰であれ彼であれひとのこころに棲まうは闇おれこそがその淵より出て来たりしものこころの闇に身を委ねて生きるも、ひとつの幸福の在り方。それを否定する事があればお前の心はやがて己が身を喰らう。