さて、と。[ぐるり、見回す。廊下が伸びるのは二方向。片方は、先ほどの庭の上だろうと当たりをつけ、反対側に向かおうとしたものの。数歩進んだ所で、奥から出てきたメイドに道を阻まれた。曰く、この先は主の私室につき、ご遠慮ください、との言葉に眉が下がる]えー、ご挨拶するのもダメ?……いや、やっぱり、そこの筋は通したいんだけど……ダメ?[無害な風で交渉を試みるものの、メイドの無表情さは揺らぐ事無く。結局、階段のところまで引き返すハメとなった]