― 大広間 ―ありがとうございます。じゃあ、遠慮なく。[差し出されたティーセットを受け取って、微笑み>>187に笑顔を返した。茶葉の質とか、香りのよさとか、そんなものは分からない。ただ何もなくいきなり飲むのは“キリル”としてはダメな気がしたから、カップに顔だけ近付けた体勢で暫く止まってみた。メーフィエさんが温かいもの>>186を頼むのも聞こえていたけれど、その内の思いにまでは気づかないまま]