[連撃が受けを抜いた手応えは無く。刀の交わる金属音がしばらく鳴り響いた。最後の一撃は重さのある分、こちらに軍配が上がったようで。吹き飛ばした勢いで軍神は奥へと離れ行く]……これ程打ち込んでも抜けぬとは。[ぎり、と刀を握る力が強まる。一呼吸置き、息を整え。瞳は目の前の軍神を射抜く]やはり、小手先の技では貴公には通じぬようだ。次こそは……捉える。[それは次で決めると言う合図。神経を研ぎ澄まし、踏み込む隙を窺った]