―集会場・広間―
[がり、と音がなるまで指を握ると、手のひらに痛みが走る。緩め離すと爪の跡が残っていた。
何度もモニターに表示された文字を読むものの、何が変わる事もなく。顔色の変わらないまま、その場に暫く立ち尽くす。
誰に声をかけられても、暫くは無言のままだった。]
…時間、までは。
自由に動いてもいいんでしょうか。
[誰が残っていなくても、独り言のように呟いて。]
…私、少し外に出てきます。
時間までには戻ります。……探し物があるから。
[近くに居た者にそう断りをいれて、一人集会場を*出て行った。*]