─ 朝 ─
[>>79開いたままの玄関の扉から外へ出る。
聖堂の外には既に人が集まっていて。
>>112マテウスがイレーネに対して中に居ろと叫んでいるのが聞こえた。
子供にも私にも優しいと、幼馴染が常に言っている彼の姿とは似つかわしくなくて]
ちょっと、何が──
[あったの、と声をかける前に、>>113カルメンも外に出てきて。
>>118彼女も中に戻そうとする様子に、より不安は増していった。
>>124カルメンの進言も拒絶する>>127マテウスは、ただ頑なに見えて。
どうしたのかと問うよりも、カルメンの視線を追う方が状況の把握は早かった]
───────……… うそ、
[逆光が、シルエットを作っていた。
だからそれが何なのか、誰なのかは一目ではわからなかった。
いや、分かりたくはなかった、けれど。
呆然と見上げている間にこの場へと着いていた団長へ>>137マテウスが為した報告で、現状をはっきりとしらされて]