[とんでもない事をさらり、と言ってのけるセシリアに、さすがにというか、表情を過ぎるのは戸惑い。満面の明るい笑顔もまた、異様なものを感じさせ]……確かに、そうとも言うわね。[ともあれ、それだけ呟いて。ヘンリエッタを促し、広間を出る。使用人たちがいなくなり、人の減った館内は、どこかしん、としているように思えた]