[こどもはとてもマイペースなものですから、うしろの騒ぎなんて気にしたふうもなく、よいしょと椅子を台にして少し行儀悪く窓から庭の外へと出ます。柔かな土の上に降り立つと、ぐるりと辺りに眼をを巡らせます。] ああ、ちょうどよかった。訊きたいことがあったんだ。[アマンダやオトフリートの様子が違うのには気附いたのでしょうが、それよりも視線は他へと行くのでした。対の欠けた者たちに。] 対が居なくなるって、ぜんたい、どんな感じなのだろう。 「寂しい」?