─ 二階 物置 ─
[声に出して嘆くとか泣くとか、そういう事を自分に赦せない状況だから。
無意識、紡ぐ旋律をそれに変えていた。
だから、いつもと違う、と思えた>>183のなら、それは間違いではなく。
調律されていない事も合わせて、響く音色は常にはない乱れを帯びていた]
…………。
[扉口に佇む気配>>184には気づく事なく、ただ、無心に音色を織り上げて。
最後の一節を響かせた後、また、軽く咳き込んだ]
ほんとに、これ。
なんなん、だよ……。
[零れるのは掠れた呟き。これまで、喉や肺を病んだ覚えはない。
今のこれは場所のせい、ともとれるのだが、それにしてもこの息苦しさは不自然なものがあり。
下に行って水でも、と。そう思って視線巡らせて、初めて他者の存在に気がついた]