……こんな状況だから、精神的にまいってるのかも。
[安全が確保され、カルメンが衣裳部屋へと運ばれると、
そんな言葉が漏れた。
そして医務室の惨状と各々の病状を確認すると、
少し顔を歪める。]
一度、皆さんの病状や進行度合いを確かめたほうがいいかな。
弱ってる箇所を知っていたほうが、支えあうには良いだろうし。
[薬品庫から咳が聞こえる。
思い出すハインリヒの視線――同じ視線をそちらに向ける。
どちらが無理をしているのかと。
視線は泳いで、ハインリヒを心配するブリジットへ。
困ったね――そう言いたげな表情で微苦笑を。]