─ 三階 ─
[二手に分かれる廊下に、どちらへ向かおうと問うよりも先。
歩き出した青年>>194の後についていこうとしたが、それはメイドに阻止されて]
私からもお願いします。
せめて、一晩お世話になるお礼だけでも済ませておきたいのですが。
[ベルナルトに続き、交渉を試みたがやはりメイドの態度は崩せなかった。
階段前まで引き返したところで振り返ると、メイドはもう姿を消していたけれど]
…宝を拝むのは無理みたいですね。
あちらは行けるのか、試してみますか?
[また行こうとすれば出てきて阻止されるのだろうという推測は、きっと当たっている。
今のところは引き下がるべきか、と青年がここに来たもう一つの理由を確かめようと問いかけた。
同意が返されれば、そちらへと歩みを進めるつもりで]