[血、と幼馴染が紡げば少しばかり困ったような色が過る。続けられた言葉に、ゆると頷いて]……全部、響の、血だよ。一階の非常口で、響を見つけたんだけどボクが行った時には、もう……[親友の死を言葉にするのはやはり躊躇われた。眠っているかのように横たわる彼へと視線を流し]蛍ちゃんも、桜子さんも……辛いなら、無理に見ない方がいい。[ポツと紡ぐ。問いの答えを桜子から聞けば、そう、と小さな返し]