−回想−
………面倒な。
[短く呟き、気を失った子供を横抱きに抱える。
このまま放置して海風に当てておくのは流石に気が引けた。
そのまま小屋に入り、ベットに転がす。
出されたままのましろの翼が目にまぶしいくらいに白い。
それに反して、背の布はうす汚れ濡れた色をしていた。]
…………。
[無言のまま古びたシャツを出し、翼をこちらに凭れさせて着替えさせる。四翼用のスリットは大きく、出したままの翼もなんとか通す事が出来た。
もう一度ベットに転がし、汚れた服を手に外へ出る。簡単に洗い、外へ干した。海風が朝までに乾かすはずだ。]