― 黒珊瑚亭 ―
[カルメン>>195の楽しげな様子に首をかしげ]
そんなこと、ないのに。
[カルメンのような華やかさはないから、自らが綺麗だとは思えず。
言葉に含まれた意味にも気づく事は出来ないから、ただただ外見を比べるだけだった]
気持ち……でも、迷惑じゃない、かな。
頼りすぎると子供っぽい気もするし……
[深く考えないままに、アーベルが預けていった羅針盤を握り締める。
いつどうなるのかはわからなくなっているとはもう思い知ったけれど。
それでも無意識になんとかなるのだと、信じたがっている。
握り締めた羅針盤の裏、そこに刻まれた徴にはまだ気づく事もなく、ただざらりとした凸凹を指先に感じていた]