―中庭・どこかの出店傍―
「反抗期に加えて思春期やな!」
[本人がいたら確実に怒りを買っていただろう評価を付け加えて]
「けども、それじゃあゲーム落ちし続けん限りは、お楽しみタイムは続くってわけやな。
まぁ、あの兄さんたちが鈍い言うよりも、身近過ぎっていうのもあるんやないかな。
こっちに来た当初から慕っておったしな」
[少しだけまともっぽいことを言った後に]
「そやな、イレーネちゃんあんまほっといても寂しがるやろしな」
[そうして、同じく感じた同族の気配にそちらをみて]
「君は、知りすぎたんや……」
[ヒュレストに乗るように、にこやかな笑みとさわやかな声でそう告げた]