[どこだろう、わからない、わからない。
部屋を出る。走る足音が響く。そういえば鍵はあっただろうか。少なくとも今はかかっていなかった。
わたしはふと、振り向いた。
部屋の扉の横、壁に、わたしの名前とわたしの顔と性別、年齢がかかれた紙が貼ってあった。
Name:ベアトリーチェ=レーァ=ヴィーダーホールングBeatice=Leer=Wiederholung
Geschlecht:weibliche
Alter:12?
部屋割:G
その他:Nichts.
…こんなの、書いてあっただろうか?
わたしはしばらく、凍りついたようにそれを見上げていた。]