―回廊―
[自分に甘いと言う>>202のに苦笑を零す。
まったくもう、と思ったけれど、これ以上言う気も無くて]
[思い当たった答えに肯定が返れば、ぱ、と表情は明るくなる]
いいなあ、猫飼いたいけど駄目って言われるんだよねえ。
[駄目だと言う母親は理由を告げないけれど、大体わかってはいる。自分の面倒で手一杯なのだとは。
だから羨ましがるだけで本気で強請る気はもう無い]
せろり、って。
……好きなの?セロリ。
[咄嗟に浮かんだのはセリ科の植物。
まさか猫が緑でもなかろうし、好物なのだろうかと]
[そうこうしている内に、談話室の扉は近付いていた。
回廊を遠回りしたからか、赤色と擦れ違うことはなかったようで**]