さっきの…そういえば、石は無事かな。
[>>151フォルカーとオトフリートの会話に、自分の工房部屋を思い浮かべた。
作成するのは大体小物が多いから多少は落ちても大丈夫だとは思うが、未加工の石は大きな塊のままで置いてあるものがほとんどで。
さっきの揺れで倒れたりしていれば、砕けてしまっているかもしれず。
砕け方によっては使い物にならないだろうな、と内心で嘆息した。
けれどその思考は、聞こえてきた>>153嬉しそうな声に一旦かき消され。]
あぁ、いつものか。
良かったな、アーベル。
[にこりともしない顔と淡々とした口調でそう言った。
喜んでいる幼馴染を見ているだけでこちらも嬉しいのだが。
余程見慣れていなければ、本心から言っているとは解らないだろう。
>>161商談の最中でもしっかりと抱えているのも、表情には出ないながら微笑ましく思って見ていた。]