へぇっ…!
[詠唱と共に吹き抜ける風を利用し、衝撃波を躱す少年>>203に感嘆の声を零す。
けれどそればかりを見てはいられない。
少年の詠唱に応じて現れた小人が投げつけてくる岩塊。
それが目に入り、右手をぐっと握り込んだ]
竜炎……滅竜!
[握り込んだ拳が仄かに光り、気に包まれる。
揺らめく気はやがて熱を帯び炎と化し、更に気を込めた拳を迫る岩塊へと叩き付けた。
見た目に反する豪腕。
単に気を込めているだけではないと言うのは伝わるか]
ってぇ、けど、
もう、いっちょ……迅竜ゥ!
[強化した拳で殴りつけることで岩塊の直撃を回避した後、地面を更に踏み込む。
足へと伝えた気で跳躍力を強化し、少年の懐に飛び込もうとした。
握り込む右手に宿るのは、炎と先程よりは威力の弱い気の力*]