―― 篝火そば ――
なぁ。俺は、女の人たちがさくさく肉を作るのを見ると割と感動する。
楽しみだな。
[楽しみなことは鹿肉だけじゃない、料理人の方もなのだ。カチューシャの家の方へとちらりと目をやった]
なっ……
あー、……うん。
いやいや。キリルにはもっと甘くて口当たりが軽いのを贈るさ。うん。もっとね。
[可愛い恋人、と言われて口ごもった。酒の勢いもあって少し朱に染まっていた頬がさらに赤くなる。言葉はかなり噛むし、視線はうろうろ。それでも嬉しくてたまらない感じ]
[のろけなら今のところノンストップで出るのだが、まあ、それはともかく。樽と聞いて、少し真顔になるとしばし逡巡]
もらえるなら助かるが……。いいのか?
ただ、今年はまだしばらくそっちまで手がまわせそうにないから、秋ごろに貰いにいくかもしれない。