…ライヒアルト?どうかした、
[どうかしたのか。と問おうとして。
修道士が逃げかけた学者の襟首をがっしり掴むのを見て呆気に取られた。
>>187落ち着けとか訴えたものの学者の言い分は聞き入れてもらえなかったらしく、そのまま連れられていく彼にお疲れ様、と手を振って見送った後。]
…私達も、そろそろ戻るか?
[自分もだが、幼馴染も工房を確認しておかないとまずいだろうと思い。
声をかけ、同意があれば共に。無ければ一人で先に宿を後にして。
自分の工房べやをのぞくと、案の定倒れて砕けたり割れたりしている石を使えるものだけ選別したり。
幼馴染も戻ってきているなら、彼の工房の片付けも手伝えるなら手伝って。
他にも、落としたままの薬缶から零れた水を拭いたり。
そんなことをして、一日が終わった。]