[その後、自衛団長の話に口を挟まず聞いていたが、人狼と力ある者と区別出来ぬままに集めていると聞き、ナターリエは僅かにびくりと身を竦めた。膝の上で重ねていた両手が、きゅと硬く握り締められる]……日に、一度……。[決定事項だと断言するような宣言を耳にし、その部分だけを辛うじて繰り返して。考えたくないと言うように頭を振り、握り締めていた手を解いて右手で顔の右側を覆った]あぁそんな……主よ……。[小さく小さく、声が零れ落ちる]