─ 村の通り ─
[考え込む間にゲルダとアーベルは去り>>207。
次に意識を戻したのはフォルカーに声をかけられて>>206からだった]
え?
ああ、フォルカー君。
…どうかしたかい?
[呼びかけ方が疑問系だったため、不思議そうに首を傾げる。
ふと視線を泳がすと、今まで話していた二人が居なくて。
あれ…、と小さく声を漏らして僕は空の手で後頭部を掻いた]
──ああ、またやっちゃったかな…。
[虚ろな瞳は地面を捉え、書置きされた文字を見る。
それを見てようやく僕は悪い癖が出ていたことに気付いたのだった]