―第二階層/通路―
[武器を受け取りセットする合間、ノブとジョエルがどんな会話をしていたかは露知らず。
リディアの隣に、そこが定位置であるかのように座り込んで]
わん
[元よりメンテナンスの為の移動の途中であったから、それに拒否を示すことはない。
本来ならばこのような時こそ、生体部品の少ない警備ロボットの出番であったのかも知れないけれど、その命令がこちらに下されることは無かった。
それだけ指示系統が混乱しているのか、もしくは上層部の者が既に――
などという憶測或いは邪推を思いつく脳を機械犬は有していないが、もしかすればそれも火種>>194の一因になっていたか。
そんなことは何も知らず、犬は整備室へとついて行った]