─ 宿屋 ─
[注目を集めたゲルダは静かに言葉を紡ぐ>>204>>208。
伝承にある力ある者。
その一人である、生者を見定めることが出来る力を持つ者。
置かれた鏡と、傷付けられている腕。
それらを見る瞳は、やはり虚ろなままだった]
……そう、ゲルダ、が。
アーベルは人間、なんだね。
[繰り返すように紡ぐ言葉は落ち着いたもの]
───ああ、それじゃあ。
次はアーベルが襲われてしまうかも、知れないね。
[話自体は信じる、と言うよりはそうと言われたからその通りなのだろうと受け取る。
次いだ言葉は、自衛団長のことを思い出しながら静かに、紡がれた]